「準備」を大切に

指導部だより(2022年6月号)岡田康治先生

みんな試合の時に「今日は絶対勝つぞ!」「頑張るぞ!」という気持ちで向かっていったことがあると思います。
その気持ちはとても大切。だけど試合中にいきなり強くなることもないし、使ったこともない技がいきなり使えるようになることもありません。試合本番にできることは実は少なくて「自分の持っている実力を出し切る」これだけです。

本番にできることは少ないですが、準備でできることはたくさんあります。
ふだんの稽古もその一つですね。稽古は自分の実力を伸ばすことができる大切なチャンスです。一回一回の稽古を無駄にしないよう、毎回「自分のココを伸ばし(直し)たい」と目的をもって取り組みましょう。また、自分の実力を出し切れるよう、全力で行いましょう。

では稽古の前の準備とは何があるでしょうか? じつはここからが今回みんなに一番伝えたいことです。

稽古の前の準備-着替え、道場に向かう、竹刀の準備、胴垂れを付けるなどいろいろありますね。みんなはこういった準備を、剣道とは関係のないことだと思っていないでしょうか?
道場に着いたら素早く胴垂れを付けて、稽古に向けて気持ちをつくっているAさんと、だらだらと胴垂れを付けて何も考えずに稽古を始めるBさん。二人が同じくらい稽古をしたら、どちらが自分の実力を伸ばすことができると思いますか?

試合本番だけ頑張ればいいと思ってもできないのと同じように、稽古の時だけ頑張ればいいと思ってもそれはできません。そのためにはどうすればいいか、どういった準備の仕方をすればいいか自分で考えてみましょう。そして行動しましょう。

片づけについても同じです。片づけは「次の行動に移るための最初の準備」と考えることもできます。稽古が終わって仲間としゃべりたい気持ちはとてもよくわかりますが、おしゃべりに夢中になって、片づけの手が遅くならないようにしましょう。

できる限りの準備をして、自信をもって試合本番にのぞみましょう。そうすれば必ず良い結果がついてきます。今回は剣道のこととして書きましたが、これは剣道に限らずです。

みんなでがんばりましょう

煌めき練習試合会

西木道場主催による煌めき練習試合会が、2022年5月15日(日)神奈川県横浜市の片倉北辰館西木道場においておこなわれました。

小学生、中学生ともに三人制で2チームずつ、先の道場連盟大会予選を意識して緊張感漂う道場での錬成となりました。

西木道場の先生方をはじめ関係者のみなさま、その他参加団体のみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

春日部剣真会 創立30周年記念剣道大会

春日部剣真会創立30周年記念剣道大会が、2022年5月14日(日)春日部市立武道館において開催されました。

ポジション別に小・中学生各学年で制限を設けた七人制という試合形式で、低学年から中学生までのチームワークも見どころとなるひさしぶりの公式戦でした。

☆試合結果・・・・・・・・・・・・・・・・

・団体:準優勝

先鋒:小川(小学生1,2年生以下)
次鋒:内山(小学生3,4年生以下)
五将:杉山(小学生3,4年生以下)
中堅:小林(小学生5,6年生以下)
三将:溝上 篤(小学生5,6年生以下)
副将:小澤(中学生1年生以下)
大将:溝上 颯(中学生2,3年生以下)

<予選リーグ1試合目>
福住【勝】6 – 0 宮代剣友会
<予選リーグ2試合目>
福住【勝】7 – 0 春日部剣道会
<予選リーグ3試合目>
福住【勝】3 – 2 清浄院剣道教室
<予選リーグ4試合目>
福住【勝】5 – 1 豊野剣道会
<予選リーグ5試合目>
福住【勝】6 – 1 越谷剣道クラブ

<準決勝>
福住【勝】5 – 1 谷塚剣友会
<決勝>
福住【敗】1 – 4 清浄院剣道教室

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決勝戦では予選リーグで接戦を制した相手と再対決するも、大きく負け越す結果となり、準優勝という立派な成績ながら、笑顔なしでの表彰式となってしまいました。

この悔しさからどれだけの課題を見つけて、どうクリアしていくか…… 選手たちの今後に期待です。

春日部剣真会の先生方をはじめ関係者のみなさま、その他参加団体のみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

報徳錬成会・南千住錬成会

ゴールデンウィークの東京は好天に恵まれ、外出自粛や移動制限がないひさしぶりの連休でしたが、我らが福住は錬成会と通常稽古で剣道ざんまい!

そんな元気な子どもたちの健康を願う祝日、2022年5月5日(こどもの日)は高学年組と低学年+面つけデビュー組に分かれて、それぞれ錬成会に参加しました。

南千住錬成会(荒川総合スポーツセンター)

報徳錬成会(江戸川区立篠崎第二小学校)


江戸川報徳会ならびに各参加団体の先生方をはじめ、関係者のみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

そして、夜のスポセンでの通常稽古も! みなさんおつかれさまでした。

西木道場主催 武道館錬成

西木道場主催の武道館錬成会が、2022年5月4日(みどりの日)神奈川県立武道館においておこなわれました。

いつ来ても、凛として厳かな武道館。

A、Bチームに分かれて、トーナメントとリーグ戦それぞれ10試合近くこなしました。


西木道場の先生方はじめ関係者のみなさま、その他参加団体のみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

錬心・三菱剣友会合同錬成会

錬心・三菱剣友会合同錬成会が、2022年5月3日(憲法記念日)葛飾区立亀青小学校においておこなわれました。

今年に入ってから面をつけ始めた錬成デビュー組も、先輩たちに混じって堂々と試合をしていました。


錬心剣友会・三菱剣友会の先生方をはじめ関係者のみなさま、その他参加団体のみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

渋江剣友会 合同稽古会

これから始まる大会シーズンに向けて、今年の福住のゴールデンウィークは剣道ざんまいです。

2022年4月29日(昭和の日)ふだんは稽古が休みの金曜日に、渋江剣友会のみなさまをお招きして深川スポーツセンターで合同稽古会がおこなわれました。

基本の打ち込みから練習試合、途中で自己紹介タイムをはさみながら最後は地稽古と、13時からたっぷり4時間、剣友と竹刀を交えました。

これからもお互い切磋琢磨できる機会を増やしていきたいですね。渋江剣友会の先生方をはじめ関係者のみなさま、ありがとうございました。

着装と初太刀一本

指導部だより(2022年5月号)吉澤先生

私からは、普段、意識していることのうち、「着装の大切さ」と「稽古での心構え」をお伝えします。


着装は、その人の剣道への取り組む姿勢が形となって表れています。正しく着装を行うところから稽古は始まっていると言っても過言ではありません。自分の身を守ること、稽古相手への敬意を表す意味からも剣道着、袴、防具の着装が正しくできているかを意識しておく必要があります。

剣道着の襟元が開いていないか、袴の紐が飛び出していないか、面垂の形が揃っているか、面紐の長さは揃っているか、面紐を結ぶ位置が低すぎないか、面下(手ぬぐい)がはみ出ていないか、胴紐はしっかりと結べているか、胴の位置は適切か、垂の位置は適切か等々、先生方からの指導はありますが、子供たちでもお互いに確認し合えればより良いですね。

基本組はお父さん、お母さんが着装を行う場面が大半だと思いますので、気にしていただけると幸いです。ご不明な点は先生方に聞いていただければと思います。剣道では礼法とならび着装は非常に重要ですので、私の考えているところをお伝えしました。


稽古での心構えについてはいろいろありますが、今回は「初太刀一本」をご紹介します。これは言葉どおり、常に初太刀一本のつもりで打つということです。

竹刀を刀として扱えば、初太刀は失敗できない覚悟の一打となり、二本目はなくすべてを掛けた渾身の一打ということになります。この意識で稽古を行うことが大事であるということですが、これはなかなかに難しいものです。稽古での打突、試合での打突、審査での打突、どんなときでも初太刀一本のつもりで打突するということを意識して精進しています。

みなさんには、常に「一本」になる打突を意識して稽古に取り組んでいただきたいと思います。稽古のとき沢山竹刀を振っていると思いますが、その打突が中途半端な打突とならないよう、気剣体一致の打突が常に出せるようにすることが大事です。これを繰り返していくことで、試合のときに無心の一打がきっと出せるようになります。


子供たちには少し難しかったかもしれませんが、今回は「着装の大切さ」と「稽古での心構え(初太刀一本)」についてお伝えしました。

これからも明るく、楽しく、元気よく、そして時に厳しく稽古に励んでいきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

上平井錬成会

上平井剣友会主催による錬成会が、2022年4月17日(日)水元総合スポーツセンターにおいておこなわれました。

新一年生を含めた男子3名、女子2名で参加。他団体との混成チームでの実戦で、強豪チーム相手に前半は苦戦するも、後半は開き直って勝負できるようになりました。

新生中学生チーム、伸びしろたっぷり、まだまだこれからです。

上平井剣友会の先生方をはじめ関係者のみなさま、その他参加団体のみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

春に思う、仲間の大切さ

指導部だより(2022年4月号)西山亮先生

季節も春になり大分暖かくなってきました。新中学生、大学生、社会人になる皆様、おめでとうございます。環境も変わり、大変な事、戸惑う事もあるかと思いますが、剣道で鍛えてきた心が有れば迷う事はありません。目の前の一瞬に全力で取り組んでいってください。

春になるといつも思い出す事があります。私が入社し、剣道部に入部した22年前、高校時代少しは成績を残してきたという自信を持っていました。

しかし、同期の大卒、全国大会で活躍してきた先輩達には手も足も出ませんでした。何年も部内戦では負け続け、自信喪失、自暴自棄になり錦糸町でヤケ酒に溺れる事もよくありました。

しかし、そんな私を救ってくれたのは周りの仲間達でした。ヤケ酒にも付き合ってくれました。何時間も納得いくまで稽古に付き合ってくれました。色々なところに出稽古に連れて行ってくれました。いつも励まし、切磋琢磨してくれました。そんな仲間がいたから、諦めずに稽古に励む事が出来て、試合にも出られる様になりました。今もこれから先もずっと感謝していくと思います。

春は新しい出会い、スタートが始まるキラキラと輝く季節です。私にとっては苦い思い出と、仲間の大切さを再認識する季節です。

今、私が福住に行く時は非常に厳しい稽古をしています。きっと1人じゃ耐えられない稽古でしょう。でもみんなにも励まし合う仲間がいます。どんなに辛い稽古であっても、みんなで声を掛け合い、励まし合っていけば、乗り越えて行けると信じています。乗り越えた先には、想像も出来ない様な嬉しい気持ちや、幸せが待っています。

まだコロナも終息しません。体調管理、怪我には十分気をつけて、日々を過ごしていきましょう。