指導部だより 4月

今月は西山 亮先生です


先日の東京都道場対抗剣道大会で、個人戦2年連続優勝する事が出来ました。なかなか経験できない事をさせてもらったので、私が感じた優勝する為に必要な事、普段からやっていて良かった事について書きたいと思います。


まず1番必要だと感じた事は「気力」「体力」です。


私の考える「気力」とは、どんな場面でも動じない精神力、最後まで諦めない気持ちです。試合中は思い通りにいかない事がほとんどです。当たってるのに旗が挙がらない。当たってないのに旗を挙げられた。相手がやりづらい。その不満を態度に出す、動揺する。これでは自分の良い所を発揮出来ません。試合では良くある場面だと最初から認識しておけば、焦らず対処出来ます。大人の試合でも感情的になる選手が以外と多くて驚きましたが、そういう選手はやはり負けていました。


「体力」についてですが、優勝する為には7.8回は試合をしなければいけません。しかも勝ち進むにつれて、強い相手と対戦していく事になります。終盤にバテてしまうと、最初から不利な状況で試合する事になります。最後まで自分の100%を出す為には、体力は絶対必要な条件だなと感じました。地稽古の3分と試合の3分では体力の消耗がまるで違います。実際私は団体戦と合わせて10試合しました。3分×10。時間にすれば普段の稽古の30分地稽古と変わりませんが、疲労は桁違いです。3日間は身体中痛かったです。普段から本番の試合と同様の緊張感で稽古する。という事が大事だなと思いまし
た。


「気力」を養う稽古は、苦しくてキツい、もう動けない。という所から気力を振り絞って打つ。これ以外ありません。この小さい限界突破を繰り返していけば、おのずと「体力」もついてきます。「気力」「体力」というしっかりとした土台を作り、技術や駆け引きを覚えていったらいいかなと感じました。


私は自分の稽古時間が確保出来ないので、素振りを徹底的にやりました。素振り用の重い竹刀で、1月は17000本、2月は18000本やりました。福住の稽古でも最後に切り返し100本。やるようにしていました。小さい場面ですが、自分の中で苦しくてキツい、もう出来ない。という場面を作り。乗り越えてきました。普段からこういう事に取り組んで来た事が今回の結果に繋がったのかなと感じました。試合に向けてやっていた事は体重管理です。私の身長が178cm、体感ですが1番動ける体重が78Kg~80Kgなので、この体重を試合までキープする事をやっていました。これも勝てた要因の一つだと思い
ます。

今回の試合で学んだ事を指導に活かし、今後の試合では、子供達に「優勝」という特別な経験をさせてあげられるように指導部一丸となって頑張ります。

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