指導部だより(2023年5月号)吉澤裕明 先生
新学年となり、新環境での出発となった方もいるかと思います。1か月が過ぎようとしていますが、段々と慣れてきた頃でしょうか。
さて、私からは稽古の際にお伝えしていることを少し掘り下げてお伝えしたいと思います。
それは着装や構えについてであり、中でも「後ろ姿」に十分に気を配っていただきたいということです。
剣道は対人競技ですので、相手との間合い、竹刀での駆け引き、一本となる打突はとても大事ですが、着装や構え、姿勢にも気を配る必要があります。
それが「後ろ姿」にも表れ、その人の剣道への取り組みを見ることができます。
例えば、
・面下(手ぬぐい)はきちんと付けていて、はみ出たりしていないか
・面紐の長さが左右でそろっているか、ねじれていないか、結ぶ位置は下がりすぎていないか
・胴紐はゆるくないか、腰紐はしっかり結べているか
・稽古着にたるみがないか、中央にシワができていないか
・袴の腰板は曲がっていないか、袴(はかま)は短すぎないか
・左足は外を向いていないか、左足の踵(かかと)は上がり過ぎていないか
等々、少し上げただけでも「後ろ姿」で気にすべきことはたくさんあります。
先生方からの指導はありますが、子供たち同士でもお互いに確認し合えればより良いですね。
基本組や面を付けて間もない子供たちは、家庭で着装の練習を行うことがあるかと思いますので、気にしていただけると幸いです。
剣道は試合が強いだけではいけません。
着装や構え、姿勢は基本中の基本であり、土台となるものです。
是非とも「後ろ姿」にも気を配って日々の稽古に励みましょう。
私や他の先生方も自分の後ろ姿をみなさんに見せながら、日々精進していますので、子供たちも先輩から後輩へとカッコいい「後ろ姿」を見せて、みんなで受け継いでいきましょう。