正しい剣道

2023年10月 石川 登喜子 先生


 現在基本組は5歳から20歳までの初心者さんが稽古に来てくれています。 皆んなとっても仲良しで、ボールを使ったウォーミングアップ、リズム運動、鬼ごっこなど 全員参加で心も体も盛り上げてから稽古が始まります。最近では自主的にすり足や面打ち をしてくれるようになりました。大きな声で返事もできるようになったし、整列なども子 ども同士で気を配り合い綺麗に並べるようになりました。 そんな頼もしい基本組メンバーと優しい保護者の皆さんと力を合わせて、また次の稽古も 行きたいなと思ってもらえるような稽古になるよう私も全力で取り組んでいます。


   元気で楽しい稽古の中で軸としている事は私が福住剣友会で教わってきた「正しい剣
道」です。これは、川島實先生が教えてくれた事で、私もまだまだそれを求めて学びの途 中ですがここまで教わってきた事を基本組の皆んなに伝えていけたらと思っています。 真っ直ぐ構えて、元気な声を出して、大きく鋭く軽快に打つ!!實先生は言葉ではなく面 をつけて一緒に稽古をする中でやって見せて教えてくれました。先生に面や小手を打たれ た時のジーンとする痛さは今でも覚えています。實先生は怒ることはなく、小さな成功を 見逃さずに褒めてくれました。なかなか上手くできなくても繰り返し教えてくれて、でき るようになるまで待ってくれました。大きな心で私たちを優しく見守り大事に大事に育て てくれました。


   いま、私も指導をする立場となり正直怒りたくなる場面は沢山あります。でも、そんな時は實先生の大きな優しさを思い出しグッと堪えて指導方法の見直しをし、次の稽古に挑 むようにしています。實先生は雲の上の存在で到底追いつけるような先生ではありません が、少しでも近づけるよう先生のような優しく温かい心を持ち「正しい剣道」を伝えられ る指導者となれるよう、これからも努力を続けていきたいと思います。


   福住剣友会五訓は實先生が福住剣友会の皆んなのために作ってくれました。
「正しい剣道」とは五訓の中にギューッと詰まっているのかもしれませんね(^^)

コメントを残す