指導部だより(2022年10月号)石川登喜子 先生
みんなは日常生活と剣道をつなげて考えていますか?
例えば立つ・座る・歩くなどの動きをどうしたら美しくできるかな?と考えているでしょうか。
剣道での動きはすり足だけを考えても右足を前・左足を後ろにして踵を少し上げる、膝の後ろ(ひかがみ)を伸ばす、足幅が広過ぎない狭過ぎないなど、沢山の注意事項を守りながら姿勢をキープして前後左右に激しく動きますよね。
小学生の頃から剣道をしている私は「こんなのできてるに決まってるじゃん」と思っていましたが、踵が上がり過ぎている事により反り腰になって体に力が入り肩が上がっている自分に気づいたとき「ヤバイ!すり足って難しいかも」と感じて、このままではこれ以上上達できないと思い姿勢の研究を始めました。
日常の動きを当たり前に美しくできなければ激しい動きの中で姿勢を保ちながら正しい剣道をすることは難しいと思います。では、美しい姿勢(美姿勢)を保つにはどうすれば良いでしょう。
「軸を安定させた振り子の動き」
私はこの動き方が大事だと考えています。
お腹(丹田)を中心に脚を動かす腕を振る、座るときもお腹の力で座ります。すると自然と姿勢が良くなり軸が安定してきます。
軸が安定すると余計な力が抜けて脚も腕も振り子みたいに動かす事ができるようになるはずです。日常生活の中でお腹(丹田)・軸・振り子を意識して美しい動きを研究してみてください。
それが剣道につながり、いつの間にか最短最速で最大のパワーを発揮できる自分、リズム良くスムーズに技の連打ができる自分を発見できると思います。
続けた人にしか見えない世界があります。毎日コツコツと自分実験を繰り返し、楽しみながら剣道と向き合ってみてください♬
丹田・軸・振り子などわからなければ声をかけてくださいね。疑問に思った事を根気よく解決していく作業も大事だと思います。
今月は江東区民大会が開催されますね!試合会場で誰よりも美しい姿勢で試合に挑んでください。