「考える剣道」を意識してみよう

指導部だより(2021年11月号)河上昌弘 先生

皆さん、こんにちは。

突然ですが、あなたの得意技は何ですか?
この質問に即答できる人はどのくらい居るでしょうか?
また、1つに留まらず複数回答できる人はどのくらい居るでしょうか?

強い人は、自分の得意技を活かした「勝ちパターン」を確立しています。
そのパターンをどのタイミングで、どのように使うかを考え、それを行動できています。


そのプロセスを一緒に考えてみましょう。

(1)相手の特徴を捉える

(2)自分の得意技をどのような場面で使うかを考える

(3)その場面をどのように作りだすのかのストーリーを組み立てる

(4)その場面を作り出せたら、確実に一本にする

(1)「相手の特徴を捉える」とは

「一眼二足三胆四力」という言葉を知っていますか?
これは、剣道の修行において重要とされる要素を並べた教えです。
この教えにもある通り、相手の思考や動作を見極める目(眼)、つまり洞察力こそが最も重要なのである、という教えになります。
相手をしっかり見る事で「こんな時、相手はこうする」という特徴を捉える事ができるのです。

(2)「自分の得意技をどのような場面で使うかを考える」とは

「相手の特徴」に対して「自分の得意技」との相性を考えましょう。
この相手には技Aは通用しないな、でも技Bならイケそうだ!みたいな感じですね。

(3)「その場面をどのように作りだすのかのストーリーを組み立てる」とは

技Bならイケそうだ!と思ったら、自分が技Bを出すためには、相手にどんな行動をとってもらう必要があるのかを考えましょう。
例えば、相手に面を打ってきてもらう、面を防御する(守りの)姿勢をとらせる、とかですね。
相手に自分が思う行動をとらせ、自分の得意技を出す。その為のストーリーを考えるのです。
相手に面を打ってきてもらう為にはどうすればいいか?
面を防御する(守りの)姿勢をとらせる為にはどうすればいいか?
それは単発(1回)の行動でできるものもあれば、2回3回と何度も繰り返す事で相手にそう思い込ませるものもあります。
相手によってその組み立て方が違うところが難しくもあり、また面白いところですね。

(4)「その場面を作り出せたら、確実に一本にする」とは

稽古の時、面に対する応じ技・小手に対する応じ技の練習で、確実に一本にできていますか?
相手に面を打ってきてもらうというストーリーが折角その通りになっても、確実に一本にできないと、残念ですね。
これは稽古を重ねる事が一番です。
「稽古は試合のように、試合は稽古のように」という言葉からも、稽古の時から一本一本を試合のような緊張感をもって臨み、繰り返し体に覚えさせる事が大切ですね。

考える剣道を意識してみましょう。
特に小学生は、単純な動きの剣道をやる子が殆どです。
相手をよく見て、ストーリーを考え・組み立てる事で、実は自分が勝てるチャンスは意外と簡単に見つかるかもしれません。

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