"辛いこと、厳しいことに、向かっていける精神力"

 

厳しい稽古で得られるものは、生涯の大きな財産

 人気の習い事といえば、サッカーや野球、ダンスなどでしょうか。
 「 楽しそうだから、やってみたい 」というお子さんも多いのではないかと思います。

 しかし、剣道は子供にとって、必ずしも「 楽しそうだから、やりたい 」というものではありません。少なくとも、私自身が子供の頃はそうでした。
 人気の習い事をしている同級生を羨ましく思ったものです……

 剣道は重たい防具をつけ、面をつけて稽古しますので、夏はサウナの中で無酸素運動をするような感覚です。

 冬は凍ったような床で稽古しますので、まるで素足でスケートをするようなものです。

 仲間にパスをすることもなければ、ゴールを決めることもありません。仲間と呼吸を合わせて踊る達成感もありません。 

 剣道をはじめれば、結局は孤独のなかで、自分との戦いとなります。

なかには、「 どうしても剣道をやりたい 」という人もいるかもしれませんが、ごく稀なことだと思います。

 ただ、この厳しい稽古で得られるものは、生涯の大きな財産になります。

 風邪を引かない丈夫で、強い体になりますし、とてつもなく体力がつきます。

 そして何より、辛いこと、厳しいことに、向かっていける精神力がつきます。

 学校、仕事など、人生で訪れる困難な局面に向かい合ったとき、厳しい剣道の稽古で養った精神力が、必ず役に立ちます。

 福住剣友会で30年、剣道をやってきましたが、続けてきた習い事が、剣道でよかったと、心から思えます。

 福住剣友会の稽古は、端からみれば、時代に逆行したような厳しいものです。
 それは、指導される先生方の子供たちへの本当の愛なんです。

 私自身の体験から、剣道の魅力の一つ「 心身が鍛えられる 」を、ご紹介させていただきました。